化学物質は素材に防水や耐熱性を施して便利にするなど人間が生活する上で欠かせないものですが、シックハウス症候群など人体や環境への安全性に関する社会問題も生じています。安全で安心できる社会生活のため化学物質のリスクを正しく管理し、食料品や空気など環境中の濃度を低くして不要な量は削減する、知識の無い一般人には講習会などを開いてリスクコミュニケーションをしていくなどを行うのが化学物質管理です。人体への影響としては1968年に起こったポリ塩化ビフェニルによる健康被害を契機に化学物質管理への関心が高まり、1973年には化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律制定されます。その後小麦の殺菌剤として使用されていたヘキサクロロベンゼンや、殺虫剤として使用されていたアルドリンが化学物質管理上の規制対象物質とされました。

環境面では1988年5月に特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律が制定され、フロン類が充填された業務用エアコンや業務用冷蔵庫を回収することで大気へ放出されるフロンを少なくしています。1999年には政令で指定された化学物質を取り扱う事業者に、特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律によって指定化学物質の環境への排出量や移動量を把握させることにしました。厚生労働省が認定する特定化学物質作業主任者という国家資格もあり、特定化学物質による汚染から作業員を守るためこの資格保持者を必ず置かなければならない現場もあります。

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