日本のみならず、アメリカ・フランス・韓国などでも化学物質を取り扱うには国家資格を取得しなくてはいけません。たとえば硫酸や青酸カリウムという薬品は劇薬に指定されており、無資格で一般家庭や事業所で保管することは国際条約で禁止をされています。しかし、これらの薬品は精密機器の洗浄や鏡・ガラスを生産するのに必要不可欠なものです。この薬品の所持と管理をおこなえる資格が、「化学物質管理士」というものです。

化学物質管理士の資格を取得するには、必ず4年生大学を卒業しなくてはいけません。毎年3月に厚生労働省の主導による国家試験があり、その合格率は約12%と非常に狭き門となっているのが特徴です。化学・物理学の筆記試験のほか実技試験もありますが、医学部・薬学部を卒業されている方であれば筆記試験が免除になります。そのため化学物質管理士の資格を取得しやすいという面もあり、特に薬剤師は職業柄多くの人々が資格を取得しているほどです。

化学物質管理士の資格は4年に1度の更新があり、この更新の際も試験を受けなくてはいけません。全国47都道府県で実施されますが、更新期日がすべての箇所で2月と定められており、もしも転居等をなされた場合は早い段階で届け出をしないと資格を失効する恐れがあります。化学物質管理士の資格を有していれば劇薬指定をなされている薬品を管理・所持することができ、多くの企業や研究所で重宝される人材になり得ます。

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