医療の世界におけるデーターベースとは、非常に多くの患者さんのカルテのデータを統合化、一元化することを指します。もちろんプライバシーには最大限の配慮をする必要がありますが、言ってしまえば国家レベルで、患者さんのカルテ情報を一つにまとめるようなイメージです。このように言うと、何か危険な感じがするもの、国家による情報統制とか、情報管理ではないかと怪しむ人もいるかもしれません。確かにそのような面がゼロで全くないとはいいませんが、先に述べたようにプライバシーには最大限の配慮がなされるようになっています。

例えば、患者さんの氏名や住所、電話番号などはそのデーターベースには含まれません。このような医療データーベースが何の役に立つのかというと、それは計り知れない可能性があります。単純に考えても、この国、この地域にはどんな病気がどれくらい多いのかということが一目で分かるでしょう。年齢や性別で区分してみた場合の傾向ということも分かってきます。

あるいは、どんな背景を持っている人がどんな病気にかかりやすいのかということも分かるかもしれません。タバコを20年以上吸っている人は全く吸っていない人に比べてこれだけ肺がんにかかる可能性が高いといったことが、限られた人のデーターからではなく国民的規模のデーターから分かるようにもなるのです。実際、活用法はこのほかにもいろいろあります。そして海外に目を向けると、既に1000万人規模の医療データーベースができて活用されている国もあるのです。

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