医療データーベースはいろいろな活用方法が考えられます。一つには、どんな生活習慣、どんな背景因子を持っているような人がどんな病気にかかりやすいのかといった情報です。これらのことは、医療データーベースというほど大規模なものがないと全く太刀打ちができないというようなものでは決してありません。今でも、例えば太りすぎの人は糖尿病になりやすいとか、塩分を取りすぎていると高血圧になりやすいというようなことは分かっています。

これは決して経験的な意味だけで分かっているのではなくて、それなりの規模の患者さんのデーターを集めた結果として統計学的に物が言えるようになったというものであり、そういう意味では立派に医療のデーターベースが活用された結果ということもできます。しかし、もっと大規模なデーターベースがあれば、生活習慣のわずかな違いによるわずかな病気発生率の差とか、わずかな背景因子の違いによるわずかな病気発生率の差を捉えられるかもしれません。上の例で言えば、例えば肥満度でBMIが25の人は標準的な人に比べて何倍糖尿病にかかりやすいのか、ではBMI26の人ならどうか、27ならどうかということが事細かに分かってくるかもしれないのです。もちろん限界もあるでしょう。

普通の高血圧の患者さんの医療情報として、その人が一日に何グラムの塩分を摂っているのかの情報は含まれないことが多いでしょう。そうすると1日塩分量による細かい高血圧発生率の差は分からないままかもしれないのです。

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