2020年初頭より全世界で大きな問題となっている新型コロナウイルスの流行は、日常生活に大きな混乱をもたらしました。問題解決のためには予防ワクチンの普及が不可欠であるとして、各国の政府や製薬メーカーはその開発に向けて努力を続けています。ウイルス禍が大きな社会的関心事になるにつれて、さまざまな専門用語もメディアなどで繰り返し言及されるようになりました。PCR検査・集団免疫などがその代表的なところですが、治験という言葉もそうしたものの1つに挙げることができます。

治験は、ワクチンはもちろん治療薬の開発にも欠かせない重要なプロセスを指す言葉です。開発中の薬品を実際にヒトに投与してみてその効果や副作用などを検証することを臨床試験といいますが、治験はこの臨床試験の一種で、国に医薬品としての承認を得るために必要なデータの取得を目的とします。承認を受けることで初めて医療現場において多くの人がアクセスできるようになるので、非常に重要なプロセスであると言えます。治験は、一般の患者や健常者などを対象に実施されます。

すでに研究開発がかなり進んだ段階で行われるため、安全性にはかなりの注意が払われています。それでも、まったくのノーリスクというわけではありません。現に新型コロナウイルスに対するワクチンの治験でも、発熱や倦怠感などの症状に苦しんだ被験者があったと報じられています。しかし、ワクチンが出回ることで多くの人々の健康が守られることを考えれば、参加することは社会的に見て非常に意義のあることだと言えます。

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